特殊フィルムを使用した炭酸ガスの封入による梱装脱渋方式は当社の特許技術で、手早くかんたんに包装できます。
柿の出荷時特有の作業のわずらわしさを大幅に軽減し、おいしさをお届けします。近年の核家族・単身世帯の増加にともなう購買小ロット化に対し、包装資材の製造技術向上によって個包装化が実現しました。

従来は、10kg段ボール単位でポリ袋によるアルコール脱渋を行いながらの出荷を主流とし、渋抜きに個体ムラが出たり、腐敗や黒変病を招き、ロスが発生する可能性がありました。
脱渋システムでは完全密封状態で良好に渋抜きできるだけでなく、品質を保ちながらの出荷が可能になります。

個包装は、流通過程において振動・衝撃による損傷や微生物汚染などから柿を守ることができます。
さらに、青果物の呼吸量を抑えて成熟・老化を遅らせるMA(Modified Atmosphere)包装を取り入れることにより、低酸素・高二酸化炭素状態で鮮度を保持し、安定供給、出荷エリアの拡大にもつながります。

産地で差別化できる“ブランド柿”としてのラインナップが可能になります。また産地や商品ブランドをオリジナルデザイン印刷することによって、より高級商品をPRできます。

従来の柿の渋抜きは液体アルコール等が主でした。
デメリットとして袋内で腐り、水分による黒変などで歩留まりが悪く、箱内の歩留まり相違によるクレームの対応も繁雑になっていました。

これに対し柿個装脱渋システムは、柿1個袋入りの個装脱渋で、柿特有の軟化が押さえられ歩留まりが上がります。
また、販売時期の調整ができるので優位販売が可能です。
個装脱渋は完全密封が条件のため、機械の保守、作業員のある程度の経験則が必要になります。
【西条市　Ｓ氏】

国内の食料自給率は先進国の中で最低の水準です。
私が入社当時に描いた夢が、一包材業者が青果物の産地を作れるかも知れないと、訳の分からない構想をイメージしていたことを思い出しました。
今にして思えば、まんざら奇想天外でもない近年の農業環境で、天候の不順も相まって、ますます生産低下の一途です。
以前から言われている事で、きつい、汚い、厳しい、帰れない、給料安いなどから後継者不足が危惧されています。
当社が省力機械と資材を合わせて提案する事で、お客様に喜んで頂き、ひいては一つの産地が形成され、生産が安定して後継者が生まれれば当社は冥利につきます。